まずいゾ ロッテに自力1位可能性福岡ソフトバンクが延長で競り負け、9連戦を黒星で発進した。オリックス戦4連敗で、2位ロッテと「4」差に。ライバルが自力で同率首位となる可能性を復活させてしまった。20勝を目指す杉内俊哉投手(24)は9回2失点ながら18勝目に届かず、大台は絶望的に。悔しさいっぱいのゲームで、今季の主催試合の観客動員が200万人を突破。今季もパ最速だ。
【西日本スポーツ】
杉内の20勝が…消滅 9回投げきった、だけど打線援護なし 9回まで同点のマウンドを守り続けた。それでもハーラー単独トップの18勝目は手に入らない。杉内の20勝がついに消えた。「今日はホームが遠かったな…」。1点差の惜敗後の選手サロン。口元を固く結んだ左腕が通り過ぎた後に、王監督の嘆きの声が響いた。
杉内「初回の2点は余計でした。四球だけに悔いが残ります。2回以降は修正できたんですが…。20勝? ボクは運がないんです。来年頑張れということ」
9回131球を投げ抜き、5安打2失点。尻上がりに調子を上げただけに、初回の制球難が悔やまれた。1死から水口と大西に連続四球を与え、ここまで10打数6安打と唯一の天敵だったブランボーに先制の中前打。阿部にも中前へ2点目のタイムリーを運ばれた。
「あれだけいい投球をしたのに…。吉武も三瀬も四球がなければ、点にはなっていない」。王監督が失点に直結した四球を悔やんだ。勝ち越しを許した延長10回も吉武が1死一、二塁から四球で傷口を広げ、三瀬も押し出し四球を献上。嘆き節も無理はなかった。
それでも、開幕から最多勝レースをリードする意地は見せた。4回1死三塁では、グラブトスの好守で敵のスクイズを阻んだ。5回以降はわずかに1安打。「9連戦の頭だし、絶対に負けられない」。8奪三振のおまけもつけ、打線の反撃を待ったが…。9安打を放った打線も、最後は敵の必死の継投にかわされた。
杉内にとって、夢の20勝は今回を含めた3戦全勝がノルマだった。「20勝はなくなったが、最多勝がある」。斉藤投手コーチが力を込めた、次回は予定通りに中5日で23日の西武戦、さらに中4日で28日の
楽天との今季最終戦に先発予定。この2試合で、初のタイトルに挑む方針だ。
チームにとっても重い1敗となった。デーゲームで2位ロッテが西武に快勝。ゲーム差はプレーオフのアドバンテージに必要な「5」から「4」に縮まり、単独1位マジックが消滅。19日から敵地千葉で戦うロッテとの直接対決4連戦の結果次第では、同率首位の可能性すら出てきた。
4連勝も止まり、25日まで続く9連戦は黒星スタート。「明日はデーゲーム。切り替えていこう」。王監督は気分一新を強調した。杉内も17勝で並ぶ西武西口を突き放すために、残る機会で白星を重ねるしかない。痛い1敗は胸の奥にしまい、チームも杉内も再びラストスパートをかける。
【西日本スポーツ】
ソフトバンクの9連戦は黒星発進 王ソフトバンクが正念場の9連戦初戦で痛恨の黒星を喫してしまった。延長戦にもつれ込む緊迫ゲームは、自慢の救援陣が踏ん張り切れず、延長10回に吉武、三瀬が2失点。オリックス戦4連敗で連勝も4でストップ。17日のデーゲームでロッテが西武に勝ったため、ソフトバンクのシーズン単独1位マジックが消滅した。ゲーム差も4に縮まりシーズン制覇、プレーオフ1勝分のアドバンテージ確保へ向け、苦難のスタートとなった。
あと1歩届かなかった。2点を追う延長10回裏。先頭の代打大道が中前安打を放てば、2番
川崎は左中間二塁打。1発が飛び出せば逆転サヨナラの場面で、クリーンアップへと打順が回ってきた。だが、3番バティスタの右犠飛で1点差までは詰め寄ったが、最後は松中が空振り三振。最後の最後で最高潮に達した球場内のボルテージは、一気にしぼんだ。チームの連勝は4でストップ。2位ロッテに4ゲーム差に迫られ、単独でのシーズン1位マジックが消滅した。王監督は悔しさを押し殺すかのように、サバサバとした口調で振り返った。
王監督 今日は本当にホームが遠かったな。チャンス…、スコアリングポジションまでは行ったのだが。もったいないことをした。切り替えるしかない。
痛恨の敗戦だ。17日のオリックス戦で、後半戦最長の9連戦がスタート。練習開始前にはナイン、関係者を集めて、王監督は「さあ、今日から9連戦。この 9試合がシーズンの集大成だ」とゲキを飛ばしていた。デーゲームでロッテが西武を破っていたことも、もちろん、分かっていた。だが、先発杉内が9回2失点の力投も、自慢の強力打線が振るわず、オリックスベンチの継投策にかわされ続けた。延長10回表を迎えたところで、王監督はリリーフ陣を送り出したが、まさかの背信投球だ。2番手吉武が1死一、二塁から水口に四球を与えてピンチを広げると、代打北川に左前タイムリーを浴びた。さらに、3番手三瀬が代打村松に押し出し四球。シーズン20勝の望みがかかっていた杉内を降板させてまで、救援陣をつぎ込んだ勝負手は実らなかった。「吉武もヒットより四球が痛かった。三瀬も四球」。王監督も勝負どころで“自滅”したことを敗因に挙げた。
ただ、9連戦で初戦を
落としたが、本当の勝負は明日19日からのロッテとの直接対決4連戦に間違いない。王監督も後半戦に入って3連敗を喫することなく順調に首位を走りながらも、言い続けてきた。「最後のロッテ4連戦で勝負が決まる」。8月以降、城島の右肩痛やズレータの右ひじ痛など主力選手の故障もチームの総合力でカバーしてきた。シーズン単独1位へ、プレーオフ1勝分のアドバンテージ確保へ、王ソフトバンクの底力を見せつけるのは、これからだ。まずは、今日18日、オリックス戦の連敗を4で止め、ロッテとの首位攻防戦へ、弾みをつける。
【日刊スポーツ】
ソフトバンク単独1位マジック消滅…杉内9回2失点も報われず 松中のバットが空しくクルリと回った。延長十回二死三塁。一発が出れば逆転の場面で大久保のフォークに空振り三振。9連戦の初戦でつまずいた王監督は大きなタメ息をついた。
「スコアリングポジションには行くんだけどね…。きょうはホントにホームが遠かった。失点も四球絡みだしね」
6投手をつないだ仰木マジックの前に、あと1本が出ない。リーグ最速で観客動員が200万人を突破した日に、お得意様のはずの相手に1点差負け。18勝目を目指した杉内は9回2失点の好投が報われず、パの左投手では78年の鈴木啓示(近鉄)以来、27年ぶりの20勝到達が絶望となった。
2位ロッテとは4ゲーム差となり、単独1位マジックは消滅。「気持ちを切り替えていくしかない。明日からだよ」。一気にゴールに飛び込めないもどかしさ。指揮官の言葉は歯切れが悪かった。
【サンケイスポーツ】
ソフトB杉内9回2失点投球も20勝消滅 ソフトバンク杉内の「20勝」が、消えた。9回を5安打2失点。18勝目への最後のチャンスは、一塁側ベンチから見守った。同点で迎えた9回裏2死三塁。宮地が一ゴロに倒れるのを見届けて、ベンチ裏へと姿を消した。131球の粘投もむなしく、勝敗がつかないまま降板した。
20勝計画は初回で崩れた。ここまで17勝4敗。ローテーション通りならば、この日を含め、登板機会は残り2試合。ただ、2連勝で20勝に王手をかければ、中4日で28日の今季最終戦にスクランブル登板する可能性もあった。だが、初回に制球とともに計画も乱れた。1死から連続四球で一、二塁のピンチを招くと、ブランボー、阿部真に連続適時打を浴び、2失点。王監督も「四球がなきゃ点になってなかった」と、立ち上がりの乱れを悔やんだ。「チームが勝つことが何よりも大事」。チームの勝利を最優先して登板した杉内だけに、個人の20勝を逃したこと以上に、チームの黒星が悔しかった。
【日刊スポーツ】
ソフトバンク吉武が痛恨の四球 ソフトバンクの2番手吉武が今季4敗目を喫した。延長10回に登板。1死一、二塁の場面で、オリックス水口に
カウント2−3から、外角のスライダーを見送られ四球。1死満塁のピンチで代打北川に左前タイムリーを許した。「(水口への)四球は勝負にいった結果ですから。でも、今の時期と自分の立場を考えると、そういうことも言えない…」と痛恨の四球に唇をかみ締めていた。
【日刊スポーツ】
ズレータ首位打者キープ!! マルチ安打で.326へUP がっちりとつかんで離さなかった。13日以来、座り続けるトップ席。もう絶対に譲らない。そんな気迫とともにズレータが首位打者へ向けて一歩、前進した。
「また打率が上昇? まあ、いいことだね。とにかくヒットを1本ずつ積み重ねていくだけだ。最後にタイトルに届けばいい。チームの勝利が優先だからね」。この日、4打数2安打で打率は・326へアップ。それでも、チームの惜敗がZ砲の心を占めた。
2位以下を引き離すチャンスは逃さなかった。追撃する2位の石井義(西武)はロッテとのデーゲームで3打数無安打。打率は・320へ後退していた。試合開始前の段階で、打率・324のズレータは計算上、6打数無安打に終わらない限り、首位陥落の心配はなかった。来日初タイトルへの重圧を楽しむ余裕を持って臨んだ第1打席から、Z砲のバットは快音を奏でた。
2回1死だ。カウント1―3からの5球目を左前へはじき返した。オリックス先発の山本有からこの試合、チーム初安打で自らのリズムをつかんだ。9回1死では、カウント2―3からの6球目を左前打。右腕の尺骨(しゃっこつ)神経炎から復帰した13日の日本ハム戦(ヤフードーム)から3試合連続安打で“首位固め”にまい進した。
9連戦の初戦を落とした王監督もズレータの話題には明るい表情だ。「首位打者へ向けてばく進しているね」とうなずく。本塁打&打点でも松中に次ぐリーグ2位をキープするZ砲。残り10試合、トップでのゴール目指して、突き進むだけだ。
【西日本スポーツ】
川崎 お目覚め猛打賞 復活のチャイムは14打席ぶりのヒット はまりかけた底なし沼から一気に飛び出した。8月30日以来、今季7度目の猛打賞。9連戦の初戦、延長負けでたれ込めた暗雲に、川崎のバットが一筋の光明をもたらした。
必死に食らいついた。2点のビハインドを背負って“タイムアップ”までアウトカウント2つとなった10回。一塁に代打で中前打の大道を置いて、大久保の直球を狙い打って左中間を真っ二つに割る二塁打。滑り込んだベースから起き上がり、グッと握りしめた両拳に力がこもる。バティスタの犠飛の間にすかさず三進。ただ、同点のホームだけが踏めなかった。
延々と続いた沈黙がウソのような大当たりだ。3回1死二、三塁からの適時中前打が14打席ぶりのヒット。出塁自体も12打席ぶりだ。「いい流れで打席が回ってきたので、何が何でもつないでいくつもりで打席に立ちました。『基本に忠実に、センター方向に
シャープな打球を』と意識していたのが結果につながってくれました」。8回には中継ぎエース菊地原のスライダーを左前へはじき返し、手応えを確かなものにしていた。
印象度MAXの終盤戦、カッコつかないままでもいられない。13日の日本ハム2連戦から、気分を変えようと入場曲を人気ヒップホップグループSoul Campの『BIG MAMA』に変更。それ以前に流していた
ケツメイシ『夏の思い出』は「季節的にちょっとね」と秋モードを意識しての変更だったが「これに変えてから打てなくなっちゃって…。どうなっとんねん!」と思わず自分でツッコミをいれる2試合連続の全打席凡退。だが、これで“模様替え”の効果があったと顔を上げられそうだ。
3安打の荒稼ぎで今季99安打。3年連続の100本安打に、ようやくリーチをかけた。「状態は上がってきてますからね。今日の感覚は良かった」。つかんだ
フィーリングをがっちり離さず、遅れてきたタカのプリンスが最終章のヒーローになる。
【西日本スポーツ】
主催試合200万人突破=プロ野球・ソフトバンク ソフトバンクは17日、オリックス19回戦(ヤフードーム)に3万4758人の観衆を集め、今季主催65試合目で、観客動員200万人を突破した。パ・リーグでは最速。
【時事通信】
ソフトバンクの観客動員200万人突破! ソフトバンクが17日のオリックス19回戦(福岡ドーム)で観客3万4758人を集め、今季主催65試合目で観客動員数が200万人を突破(201万 7996人)した。ダイエー時代の昨年まで観客動員数は4年連続で300万人を突破していたが、実数発表となった今季も、パ・リーグでは最速の200万人突破となった。
【日刊スポーツ】
稲尾和久氏「『らしさ』ないのが気がかり」◆稲尾和久氏
負け方がどうも悪い。あまりにも、ホークスらしくない敗戦だったのが、気になる。9連戦のスタートという大事な試合だけに、単なる1敗だけで終わらないような気がしてならない。
オリックスの投手起用がうまくいった面もあるが、打線があまりにも当たっていない。ここ数試合、打線が湿っているが、その悪さを引きずっている。チャンスも少ない。17日の松中は最後の三振を含めてノーヒットだったが、点を取るには4番が打たないといけない。
シーズンも終盤に入り、時間の余裕がない。特打だとか、気分転換などの休養もできない。ここまで来たら、選手個人の自覚しかない。最後の土壇場で“らしさ”がないのが気になる。
【日刊スポーツ】
王監督が選手会にWBCへの全面協力要望 来年3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督就任を要請されているソフトバンク王貞治監督(65)が17日、あらためて労組・日本プロ野球選手会(ヤクルト古田敦也会長)の全面協力を求めた。17日、角田球団代表から選手会がWBC参加を了承した経緯報告を受けると「中身がはっきりしていない。最強チームをつくるのに全面協力するというの(確約)がないとね」と話した。
ヤンキース松井、マリナーズ・イチロー、ホワイトソックス井口らメジャー選手の動向も気になる様子。「出られるのかどうか、NPBに早く確認してもらわないと」と訴えた。日本代表監督就任に前向きな姿勢は変わらないが「(結論は)まだ決めかねてます。問題は山積しているので」と、招集可能なメンバーが明確になった段階で、正式表明する考えを示した。
【日刊スポーツ】
「王ジャパン」で恩返しを!井口がWBC参加を表明ホワイトソックスの井口資仁内野手(30)が、来年3月開催予定の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)に日本人メジャーリーガーとして初めて参加を表明。恩師・王監督の元で代表入りを熱望した。この日のツインズ戦では「2番・二塁」で先発。適時右前打を放ちチームの2−1勝利に貢献した。
延長十回の死闘から開放されても、井口の表情は真剣だった。クラブハウス前通路。日本代表のWBC参加を知らされると、せきを切ったように意欲を語った。
「今シーズンが終わるまできっちりやって、もし選んで頂けるのなら、代表として精いっぱい頑張りたいと思います」
日の丸は誇りだ。青学大4年時の1996年、アトランタ五輪での銀メダル獲得がメジャー入りのきっかけとなった。
恩師の存在も大きい。ソフトバンクの王貞治監督(65)が、日本代表監督就任を要請。ダイエー時代には8年間お世話になっただけに、「王ジャパン」の一員となって恩返ししたい。
「尊敬している人。そのメンバーの中でプレーできれば本当にうれしいし、何とか選んでほしい」と思いを伝える。
試合前には、日本の野球専門誌を見て情報を収集。参加日程や、各国選手の分析をしている。3月に向けての調整スケジュールも計算済みだ。
「(ホ軍監督の)オジーのいるベネズエラは決勝でしか当たらないけど、本戦に出て国別としてメジャーリーガーと戦えればいいなと思う」
試合では勝利に貢献。同点の三回二死一、二塁。七回まで2安打しか許さなかったツ軍先発から、先制打を右前に放った。王ジャパンに選ばれるためにも、残り16試合でのアピールが大切。攻守に奮闘し井口の名前をアピールする。
【サンケイスポーツ】
北照の加登脇にプロ4球団が興味 今秋の高校生ドラフトで注目される北照の加登脇卓真投手(3年)に複数球団が興味を示していることが17日、分かった。現在、阪神、巨人、
横浜、ソフトバンクの4球団から調査書の提出を求められている。この日、加登脇はスタンドから後輩たちの試合を見守った。高校生ドラフトは10月3日。加登脇は「どうなるか分からないけど将来の目標はプロ。楽しみに待ちたい」とその日を心待ちにしている。
【日刊スポーツ】